ご挨拶
潮音寺管理委員長 鐘佐榮より ご挨拶
皆様、こんにちは。
1977年に中嶋さんが初めて当地に来られたおり、当時漂流から辿り着いた場所を探しているとお聞きしたのが、私と中嶋さんとの最初の出会いであり、私と潮音寺との関係の始まりでした。
それは一種の特別なご縁「宿縁」とも言うべきものでした。
中嶋さんが亡くなった後も、私は中嶋さんの遺志を引継ぎ、本日まで潮音寺を守り通してまいりました。
2016年8月には以前の建物名義人からも建物を買い取り、土地の名義人、建物の名義人共に、私の名前となりました。
これで、今後「潮音寺」は永遠に存在することが約束されました。
しかし、年月を経て建物の老朽化が進んでいたところに、先の台風14号によって甚大な損害を受けてしまいました。
そして、台風14号の後、一刻も早く建物の修復が始まりました。
創建当時は多くの御遺族が日本各地から御参拝においでになりましたが、御遺族の御高齢化にともない、その数も近年少なくなっております。
日本からの支援も少ない中、なんとか自力でも修復維持して行かなければと思っております。
近年は「多くの永霊が故郷へ帰りたいと思っている」ので私達も毎年必ず、日本のお盆にあたる中元節には、潮音寺にて永霊供養をしております。
今後も戦争で犠牲になられた方々が安らかに眠れるこの潮音寺を、守り続けて中嶋さんの遺志を受け継いでまいります。
台湾でのことは皆様どうぞ安心して私どもにお任せください。